7/23、AILTA「活動報告会・懇親会」を開催
一般社団法人AIリーガルテック協会(AILTA)は、2026年7月23日に「活動報告会・懇親会」を開催しました。当日は新体制発足のご挨拶に続き、協会の活動報告、そしてパネルディスカッション「法務の現場から考える、AIリーガルテックのこれから」を実施。JILAや経営法友会に所属する企業法務のご担当者やリーガルテック事業者など幅広い立場の会員様にご参加いただき、活発な意見交換が行われました。
■新体制発足のご挨拶

本年6月、AILTAの代表理事に藤田美樹(株式会社リセ代表取締役 CEO・弁護士/日本・NY州)が就任しました。会の冒頭では、藤田代表理事より新体制のもとでの協会の方向性や最近の活動について説明させていただきました。
■パネルディスカッション「法務の現場から考える、AIリーガルテックのこれから」
報告会後半では、「AIで生まれる時間を、何に使うか」をテーマにパネルディスカッションを実施しました。4月に実施した第1回ラウンドテーブルでは汎用AI・AIリーガルテックの活用や検証がすでに進んでいることが共有され、論点は「使うかどうか」から「AIに任せられる領域」と「人が向き合うべき仕事」をどう切り分けるかに移りつつあります。今回はこの流れを受け、AIによって生まれる時間を法務の現場でどう活かすべきかについて、パネリストのみならずご出席者の方々も含めた企業法務・法律事務所・リーガルテック事業者など多様な立場の方々が、積極的に意見を交わしました。

登壇者
- 藤田美樹(株式会社リセ代表取締役 CEO・弁護士/日本・NY州、AILTA代表理事)
- 植松隆史(株式会社KiteRa代表取締役CEO・社会保険労務士、AILTA理事)
- 山内達也氏(OLD NEW THINGS法律事務所・弁護士/株式会社KiteRa社外監査役)
契約審査などの定型的な業務がAIで効率化される一方、法務人材には紛争解決の経験や事業を俯瞰する視点、信頼を醸成する対人スキルなど、より高度な付加価値が求められるという認識が、登壇者間で共有されました。こうした変化を踏まえ、リーガルテックの価値も、単なる効率化やコスト削減から、専門家の知見を組み込んだ「信頼性」「安心感」の提供へとシフトしているとの指摘がなされました。
あわせて、定型的な下積み業務が減少する中で、若手の育成モデルや採用基準を見直し、突出した専門性や対人での説得力を重視していく必要性についても議論が及びました。一方で、現場からは、AIの出力をそのまま扱うことによる読み手の負担や、品質の見極め、プロンプト活用の教育といった、新たに顕在化しつつある課題も共有されました。
さらに、海外の先行事例をそのまま導入するのではなく、日本の法制度や実務慣行に即した教育・製品設計を進めていくことの重要性も論点として挙げられました。最後に、AIによって生まれた時間を、経営により近い立場での意思決定支援や価値創造に充てることで、法務を「守り」から「攻め」へと転換していく展望が語られ、議論が締めくくられました。
パネルディスカッション終了後には懇親会を開催し、和やかな雰囲気の中で参加者同士の交流が行われました。
AILTAは今後も、活動報告会やラウンドテーブルなどを通じて、AIリーガルテックの健全な発展に向けた対話の場を提供してまいります。