第34回 コラム(ContractS武藤 康司)
2025年1月より、AIリーガルテック協会に正会員として加入いただいたContractS社よりコラムを執筆いただきました。
はじめまして、ContractSのCOOを務めている武藤と申します。私はAccenture在籍時に、エンタープライズ企業向けのAWSを活用したセキュアなデータプラットフォーム構築プロジェクトを推進してきました。
そこでは「データこそがビジネスの原動力」と痛感すると同時に、データの扱い方次第で企業の成長が大きく左右されることを肌で感じました。また、東洋経済在籍時には東洋経済オンラインなどで取得できる顧客データを会社四季報などのデジタルマーケティングに落とし込み、新規事業開発まで手がけるなど、データ駆動型のアプローチを追求してまいりました。
こうした経験は「契約データ」という、まだ十分に活用されていない領域に大きなポテンシャルを感じる背景にもつながっています。
ContractSではまさに、その「契約データ」の真価を引き出すためのプラットフォームである“ContractS CLM”を提供しています。既にプロダクトにはAI技術を一部取り込み、社内の通常業務でも積極的にAIを活用中です。
さらに、今後は私たちのCLMが整備する革新的な契約データベースにAIを本格搭載することで、将来、お客様の事業にこれまでにない加速度をもたらしたいと考えています。
足元で言えば、成約前の契約リスクの自動検出から締結後の自動履行管理に至るまで、シームレスにつながる“知の循環”を実現し、DXの文脈で全く新しい取引形態や付加価値を創出できる――そんな未来を想像すると、正直ワクワクが止まりません。
このたびAIリーガルテック協会に加入した背景には、リーガルテックの最前線を肌で感じながら、同業他社や他業界のイノベーターたちと知見を交換し合い、業界全体を盛り上げたいという強い想いがあります。
契約×AIのポテンシャルは、まだまだ未踏の領域が広がっています。 私たちはそこで培った技術や知識をオープンに共有し、同時に仲間からのインスピレーションを吸収することで、より社会へインパクトのあるサービスを生み出していきたいのです。
これからもContractSとして、契約が持つ可能性を最大限に引き出し、新たなビジネス価値を創出する未来を切り拓いてまいります。ぜひ今後の私たちの活動にご期待ください。