第23回 法学部生のためのキャリアエデュケーション
法律・法務系のキャリアの良いところは、様々な可能性があり、いわば「つぶしが効く」ところである。もっとも、同時に、可能性が多すぎて、何をすべきかわからなくなることもある。当職は、この度有斐閣から、『法学部生のためのキャリアエデュケーション』を刊行することとなった。
これまで、有斐閣から、2022年に『キャリアデザインのための企業法務入門』を、2023年に『キャリアプランニングのための企業法務弁護士入門』を公刊してきた。そこで、本書(キャリアエデュケーション)は、いわば当職の有斐閣「キャリア」シリーズの第3弾と呼ぶことができるだろう。
そして『キャリアデザインのための企業法務入門』については、2021年から継続している学習院大学の企業法務の授業のレジュメを元に出版し、現在ではこれを教科書として使っている。その中で、法学部を中心とした学生の皆様と、法律・法務系のキャリアについて交流を深めてきた。
また、『キャリアプランニングのための企業法務弁護士入門』は、2023年に事務所の新人研修講師陣の一人として任命されたことをきっかけに、若手弁護士は将来のキャリアを見据えて初期にどのような内容を把握すればいいのか等を検討して作成したものである。
このような過程で模索してきたものと、特に2023年には『ChatGPTと法律実務』(弘文堂)等にもまとめたChatGPTその他AIの台頭と働き方について、以前から検討してきた(2015年には、ロボット法学会設立準備研究会で「ロボットと労働法」の研究発表を行っている)内容を結合させ、今回、『法学部生のためのキャリアエデュケーション』として体系的にまとめた。
もちろん、大学生・ロースクール生の皆様にもお読み頂きたいが、タイトルの「法学部生」というのはあくまでも、若手の法律・法務系のキャリアを歩もうとしている人の例示に過ぎない。そこで、若手法務パーソンや若手弁護士の皆様にも是非お読み頂き、法学の学びを生かした様々なwキャリアの可能性を検討する上でお役に立てて頂きたい。
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