第29回 IPBA東京大会の成功
2024年4月末にInter Pacific Bar Association(IPBA)という世界最大級の法曹団体の世界大会が東京において行われた。日本側はIPBA次期プレジデントの長島大野法律事務所パートナー弁護士石黒美幸先生がホストを務められ、大変多くの弁護士をはじめとするメンバーの皆様が大会に向けてご尽力され、結果的には大成功を納めた。当職はこのIPBA東京大会のため来日した多くの外国弁護士等と交流を深めた所、一様に素晴らしい大会であり、大成功だとホスト側の「おもてなし」
を絶賛していた。
当職も、4月25日のPlenary Sessionにおいて、倫理的・法的側面から見た生成AI(Generative AI from ethical and legal perspective)というテーマでRoundtable Discussionのパネリストを務めさせて頂いた。
IPBAのChief Technology Officerを務めるRiccardo G. Cajola先生、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官渡辺昇治様、及びMicrosoft社Corporate Vice President & Deputy General Counsel Customer & Partner SolutionsのAntony Cook先生が参加されたパネルに同席させて頂いたことは大変光栄であり、様々なAIに関する法律問題について縦横無尽に語ることができたところ、個人的には、AI・リーガルテックは「Copilot(副操縦士)」としては優秀だが、単なる支援を
するだけで、その支援を得ながら弁護士が最終判断をして案件を解決に導くという将来像について、概ねパネリスト間で異論がなかったことが印象的であった。
今後もそのような優秀な副操縦士としてのAI・リーガルテックが、IPBAのメンバーの属する各国で発展するであろう。日本においてもそのような「支援」の前提の下で広く優れたAI・リーガルテックが利用されることを期待したい。
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